目次
前置き
Far Cryシリーズは『3』『4』の本編をプレイ済み。
DLCや外伝はプレイしていません。
『ただ新作が出たら本編をプレイするだけ』というファンが聞いたら怒りそうな、超ライトプレイヤーです。
今回もネタバレします。結末を知らない、プレイしていない人は是非クリアしてから読んでね。
ストーリー
評価
★★★★★
賛否の分かれそうな後味の悪さ
ざっくりいうと世界の終わりがくることを信じてやまないイカレカルト宗教を根絶やしにする。
のだが、最後に核戦争が勃発し、本当に世界の終わりがきてしまう。というストーリー。
カルトは信仰しない地元民を核シェルターに隔離していたりするのですが、主人公が助けたと思っていた人たちを結果的に殺してしまったわけです。
つまりFar Cry 4のときと同様、また主人公は余計なことをしてしまったわけです。
まあ、あのカルトを信仰するくらいなら核で死んだほうがマシというのはありますが…。
で、私はこのストーリーが大好きです。シリーズで一番好きです。
ファーザーとのラストバトルからの怒涛のストーリー展開に終始興奮しましたよ。
特段好きなフェイスの物語
フェイス地区では『祝福』でいろいろな幻覚が見えます。
無害なシカかと思って近づくとクマだったり。
私のカルト宗教のイメージは『金』『支配』『暴力』『薬物』『S〇X』です。
で、フェイスが担っているこの『薬物』の描写が結構好きで、『夢か現か』というのが私は好きなんですね。
アールがフル笑顔でフェイスと手をつなぎながら『Amazing Grace』を歌ってるシーンは狂気ですよね。
割り込まれる強制イベント
レジスタンスポイントがボーダーラインを超えると強制イベントが発生し、どこかに移動させられ、イベントを進めなければなりません。
で、これがかなり不評らしいんですけど、私は気になりませんでした。
結局のところ、カルト宗教は主人公を殺したいのではなく、仲間にしたいわけです。
なので洗脳したり、膝に矢を撃ったりしてボスのところに強引に連行し、お話しするわけです。
まあ自然な流れかな?という感じで普通に受け入れていました。
お宝探し中に割り込まれてイラつく!という人もいるかもしれません。
ですがこのゲーム、ファストトラベルでほぼどこへでも行けますし、ヘリに乗ればあっという間に到着します。
そんなに急がなくてもいいじゃない、というのがのんびり屋さんの私の意見。
任天堂ゲームの不便さに慣れてしまったから言えることなのかな~。
アクション
評価
★★★☆☆
良くも悪くもいつも通り
Far Cry 3から大きいところは何も変わっていません。
よく言えばいつも通り楽しめるし、悪く言えば代り映えしない。
思えばFar Cry 3は2012年のゲームです。この時点で今あるものがほとんど揃っているっていうのは驚きです。
しかしそこから6年間、ほぼ進化していないというのは少し物足りません。
そろそろ進化のタイミング
何も『新しいアクションを追加してほしい』というのではなく、FPSとして進化してほしいのです。
射撃音や覗き込み、ズーム切り替え動作などなど、これらほぼ全てFar Cry 3から変わっていません。出てくる銃も同じようなものばかり。
UBIはこういうところが本当にダメ。使い回しが多すぎる!
ボーダーランズは3で進化しました。アサシンクリードはユニティで進化しました。Call of DutyはModern Warfareで進化しました。
エンジン変えたので大幅に変わっています。
そういう進化がFar Cryシリーズにもそろそろほしいところ。
CryEngineから脱却してほしい
これは完全に余談で、個人的な話です。
私はずっと前から言ってるんですが、CryEngineが苦手なんですよね。『すっごい』狙いづらいし、当てづらい。
で、Far CryシリーズはCryEngineをフォークして開発したDunia Engineというものを使ってます。
Dunia EngineにはもうCryEngineのコードはほぼ残っていないそうなのですが、変わらず苦手です。
なのでCryEngine系ではないエンジンで開発してほしいのですが、まあ無理でしょうね~。
音楽
評価
★★★★☆
牧歌的な曲がなぜかバトルに合う不思議なゲーム
本作は牧歌的な雰囲気な場所でドンパチするゲーム。信者達は顔に似合わず牧歌的な曲が好みなよう。
ファーザーの意向でこういう曲を好むよう洗脳されているのかわかりませんが、そういう曲をスピーカーでガンガンかけて走り回ってます。
いや「そういう聞き方する曲じゃないから!」 ツッコみどころです。
で、そういう曲がかかってる横でステルスしたり、戦闘したりします。
「牧歌的=平和」という定説が崩れる瞬間。
こういうの大好き!ちなみに曲調とは裏腹に歌詞は結構攻撃的だったり、信仰的だったりします。
選曲が秀逸
重要な局面でかかる曲はいつも『Amazing Grace』。
ヘリが墜落したときもこの曲でしたし、フェイスに洗脳されているときも、E3のトレーラーでもこの曲でした。
宗教がテーマならこの曲を使わないとね。といったところでしょうか。
そして、もう1つ印象的なのが、Only you。
日本人であれば、この曲を聴くとカップヌードルが出てきてしまうのではないでしょうか。
冗談はさておき、歌詞はピッタリというか、上記に書いた通り主人公を仲間にしたいという気持ちを表しているのかなと思っています。
ビジュアル・グラフィック
評価
★★★★☆
グラフィックは想像通り、しかしフェイスのFaceはヒドイ
Far Cryを順当にプレイしたきた側としての意見ですが、グラフィックについては順当かなという感じ。
Far Cry 4から特段進化してる感じもないし、順当という感じ。
ただ、フェイスの顔はコンセプトから明らかに劣化してません?
というか、コンセプトでは大人な色気のある感じだったのに、ゲーム中では子供っぽいあどけない顔になったのは残念だったかな。
たまにこういうことありますよね?どちら様?みたいになってるやつ。女性の顔って難しい…。
「フェイスさんいるっていうから入信したのにフェイスさんいねーじゃん!」
やりこみ要素
評価
★★★★☆
New Game+は最高
Far Cryシリーズ初!?強くてニューゲームが搭載されています。
取得した武器、スキルを所持した状態で最初からプレイできます。
それに伴い、高難易度も解放されるのでやりこむチャンス!
寄り道要素はそんなに楽しくない
プレッパーの宝だったり、乗り物で枠くぐったり、拠点確保、施設爆破、結局戦うだけのサイドミッションなどありますが、そんなに楽しくないです。
ざっくりいうと
プレッパーの宝:ヒントの少ない鍵探しが本当に面倒。ただし報酬は〇
乗り物でヒャッハー:枠くぐってるだけ
拠点確保:いつも通り、戦うだけ
施設爆破:ダイナマイト投げるだけ
サイドミッション:戦うだけ(一部楽しいお話もある)
しかし、電波塔がなくなったのは◎。
でもおかげで、どこでもポンポン敵が湧いて出てくるのはいかがなものか。
この半分未満くらいに湧きを抑えてほしかった。
総評
★★★★☆
ストーリーは最高に楽しめました。Far Cryとしてはかなり成熟しきった作品。
ただし、変わり映えしないFPSとしての根本部分と寄り道要素はそろそろ見直し時。