目次
前提
原作FF7は数回クリア済みで、直近では2018年にガッツリやり込みました。
そんな私がFFシリーズで最も好きな作品の一つが7。
原作をどこまで忠実に全く新しいグラフィックと遊び方でリメイクできるのかということに注目しつつ、ファイナルファンタジー7リメイク(以下、FF7R)をプレイしていました。
FF7Rは原作FF7のミッドガル脱出までしか描いていません。
これによってユーザーレビューが荒れに荒れてて、正確なこのゲームの面白さが流れていってしまっているので、この記事を書くことにしました。
もう子供のケンカみたいなレビューボムやめて、正しくレビューしようよ…。
ガッツリ、ネタバレありで書いていくので、まだやってねーよ!って人はプレイしてから読んでね。
以下、やり込みすぎた原作FF7。
https://twitter.com/amblo_jp/status/1001053774574600193
FF7Rを一言でいうと
つまらなく、受け入れがたいところも多数あるが、それを超える懐かしさ、面白さがある
ストーリー
評価
★★☆☆☆
追加エピソードがあまり面白くない
原作のエピソードは途中までほぼ原作に忠実です。
原作のミッドガル編は5~6時間ほどでクリアできるらしいのですが、私はFF7Rをクリアするまで40時間かかりました。
原作にはなかったサイドミッションや、エピソードが多数追加されたことでボリュームを底上げしている感じ。
で、この原作のエピソードはほぼ原作通りなので、思い出補正もかかってか、かなり好きです。
が、追加エピソードはなかなか好きになれませんでした。
例えばエピソード4は完全オリジナルのお話で、爆弾の改良をする的な話だったと思います。
バイク乗ったり(バイクゲーム)、新キャラも出てきたりします。
これだけ聞くと楽しそうですが、実際にプレイするとどちらも微妙。
まずバイクゲームですが、これは「神羅ビル脱出時にも難易度上げたバイクゲームやるからしっかり練習しておけよ!」ってことなのでしょうが、エピソード4からエピソード17(18だったっけ?)までと間が空きすぎてて予行練習になってない。もうあの頃の感覚なんて忘れてるよ!
そしてエピソード4のバイクゲームはさほど面白くない。攻撃を当てられないむずがゆさがあります。無駄に長いし。
ただし、神羅ビル脱出時のバイクゲームは面白いのです。何が違うんだ…。
新キャラ(ローチェ)を絡めた話も微妙で変態バイカーとよくわからないまま戦い、勝って、よくわからないまま帰っていったという感じ。
つまり…このエピソードいる?っていうのが率直な感想。
同じような理由で完全オリジナルのエピソード11もかなり微妙。というか嫌いレベルのお話です。
「みんな、早くしないと七番街スラムにプレート落ちるんだよ!?みんな死んじゃうんだよ!!」
っていう状況なのに幽霊を救うというかなりナゾなエピソードです。
書き換えられたストーリー
これはかなり問題です。
原作では七番街スラムにプレートが落ちたことでビッグス、ウェッジ、ジェシーは死んでしまいます。
しかし、FF7Rではウェッジは生きていることが判明。さらにエンディングではビッグスまで生きていたことが判明!
もはやジェシーが生きていてもおかしくない状況。
さらにさらに運命に逆らって新しい道を切り開く的なことを終盤は強く訴えかけてきます。
ジェシーどころかエアリスすら生存して、ハッピーエンドフラグ?(いや、死んでほしいってわけじゃないんだけど)
これは問題です。リメイクでこれやっちゃっていいのか?
タイトル変えて、これやるならいいんですよ。リメイクってそういうことなの?
しかも事態はかなり複雑です。
なぜならクライシスコアファイナルファンタジー7(以下、CCFF7)のストーリーも書き換えてしまっているからです。
FF7Rから参入した新規プレイヤーは完全に置いてけぼりでしょう。
CCFF7のエンディングでは、クラウドをかばいながら多数の神羅兵にザックス一人で立ち向かい、ボロボロになり力尽きてしまいます。
このエンディングはゲーム史に残る素晴らしいエンディングだったのですが、FF7Rではなんと全ての神羅兵を倒してきって、ザックスは生き残ります。
え!!!????もうなんでもありだなこりゃ笑
逆にこれからどういうゴールになるのか気になりました。逆に楽しみです。
でももうFF7ではなくなったので、非常に残念です。
バトル
評価
★★★★☆
アクション&コマンドの新感覚バトルは革命的面白さ
従来のターン制バトルではなくなり、かなり複雑な気持ちだったのですが、今作のバトルはFF史上一番好きかも知れません。
スピード&戦略でキャラの切り替えも意識しなくてはいけないので、かなりハードルの高いものになっていますが、ハマれば驚異のダメージを叩き出すこともでき、かなり爽快。
ただし、露骨な操作キャラクター狙いは理不尽感を覚えます。
逆手に取って攻撃のチャンスを作り出すことは可能ですが、小さい攻撃をたくさん行ってくるタイプの敵だったり、敵が複数いるとガードを張るしかやることがなかったりするのは少し残念かな。
ガ系魔法は詠唱に時間がかかりますが、そのときに怯む攻撃を食らうとATBゲージだけ減って技が出ないという仕様もイラッとします。
また、キャラクターごとにしっかりと個性があるところは○。
クラウドはカウンターしたり、強撃で一気にたたみ込んだりして、オールラウンダーに立ち回り。
ティファはバーストからのダメージ倍率マシマシで、驚異の300%超えのダメージを叩き出したり。
バレットはHP高いのを利用してタンクっぽく立ち回り。
エアリスは実質「Wまほう」で強力な魔法を叩き込む。
従来通りのマテリアシステム
マテリアシステムは従来通りで、ビルドを組む楽しさがあります。
しかし、レアマテリアは取得できる数に限りがあるので少し残念。
『はんいか』をいっぱいつけて無双などといったことはできません。
また、原作ではマテリアのレベルを最大まで上げると同じマテリアが生まれるなんていうシステムもありましたが、今作にはありません。
音楽
評価
★★★★★
色褪せない原作の良さを引き継ぎつつ、まさにREMAKE
原作の時点でどの音楽も素晴らしかったのですが、FF7Rではさらに良くなっています。
通常戦闘曲は状況に合わせた音楽が流れ、今作のバトル向けにテンポも速くなっていたりします。
特に
これが
こうなったのはかなりビックリ。dope。
また、「忍びの末裔」などといった本作に登場しないユフィなどのキャラクターのメインBGMもミュージックディスクとしてそこら編で聞けるのでいい感じです。
この曲好きなんだよなぁ~。
寄り道要素(サイドクエスト)
評価
★★☆☆☆
水増し感はあるが程よいクエスト数
本編とは別にあるサイドクエスト。
こちらは本編を壊すようなことはせず、状況にあったまさに「なんでも屋」なお仕事を受けられます。
しかし残念なのは内容で、結局代わり映えしない雑魚モンスターの色違いと戦闘するだけだったり、退屈な人探しだったりと純粋につまらない。
大型モンスターと戦える「ベヒーモスを討伐する」クエストとか報酬が大量(?)にゲットできる「スラムエンジェル」クエストはやりがいがあったけど他は微妙でした。
ストーリーの最終盤にあれだけボスラッシュさせるくらいなら、半分くらいサイドクエストに分けてあげてもいいんじゃないの…?
まあお粗末な内容でもクエスト数は20数個とかなり少なめです。
報酬もいうほどしょっぱいわけでもないし、許容範囲かな?
FF15のようにこの内容で処理できないような数があったら、間違えなく✕でした。
やりこみ要素
評価
★★★★★
大満足な周回システム
クリア後は驚異の獲得XP2倍、AP3倍という破格の特典が無償でもらえます。
気軽に強くなれるんでやり込んでください感がヒシヒシと伝わる。最高です。
また、チャプターセレクトが開放されるので、そのままの強さでやり残したクエストを消化したり、違う選択肢を選んだりしてまた別の体験ができます。
さらに難易度にハードが追加されます。
ハードでは敵のステータスが爆上がりし、一筋縄では行かない難易度です。
アイテム禁止、MP回復手段の制限と縛りプレイ並みの制限がかかります。
ハードで1章からプレイし直していますが、結構死ねる…。むずい。
プレイログといってどのイベントをみて、どのアイテムをどこまで収集したか、などといったゲームを隅々まで遊びたいユーザーの心をくすぐる項目が増えるのも○。
2020/04/22追記
ハードモードも完全クリアし、トロフィーコンプリートしました~。ハードのバトルは奥が深くてやりごたえ十分でした。めちゃくちゃ楽しかったです。
ちなみにプレイログも全部埋めたので、完全攻略です。隅々まで楽しみました。
ハードモードに対する救済措置はない
これだけ難しいハードモードですが、クリアするにはプレイヤースキルを上げるしかありません。
例えば通常のRPGでしたら、レベルを上げれば強敵も楽になりますが、FF7Rでは最大まで上げてもさほど楽にはなりません。
むしろレベル50までいって、ようやくハードのスタート地点という感じ。
また、チャプターセレクトでも強いマテリアは再取得できませんから、純粋にプレイヤースキルを上げるしかないのです。
どうしても無理だという人は最強のビルドが開拓されるのを待つしかなさそう。
それかYouTubeのプレイ動画を参考にしてみるとか…?
総評
★★★★☆
ストーリーの改変はプレイヤーによるのかな。私は受け入れがたいけど、別のFF7であるとしてこの先受け入れていく予定。
レベリングとマテリアに関してはもう少し強化できてもいいと思った。
ハードや裏ボスは下手くそには絶対にクリアさせないという確固たる信念があったのだろうけど、下手くそでもクリアしたいです。(まだ諦めたわけじゃないけど)
バトル、音楽はともに最高。次回作もこの調子でお願いします。
FF15とはなんだったのかと思わせるほどの開発期間でしたし、細かいところが作り込まれていました。
UEに変えたことで基礎がバグることはまあないので、違うところに労力が割けたのかな?と、勝手に想像してます。
これを機にFFシリーズの再起になればいいと思う。